オタクのグルメ

映画やゲーセンが好きなオタク(小島 優 @ky_the_movie)のブログです

享年8話 メルヘンメドヘンの思い出を振り返ろう

 

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いい奴ほど早く死ぬ、余りにも使い古されたこの常套句をまさか自分が口にすることになるとはこのアニメを見るまで思いもよりませんでした。

 

 

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maerchen-anime.com

 

 

 

享年8話 メルヘンメドヘンは万策が尽き、二週間の再放送を挟んでから再開と相成りました。どうしてこのような悲劇が起きてしまったのか、一消費者の自分が想像するのは野暮というものでしょう。

 

なので、ひとまず最高に面白いメルヘンメドヘンが僕たちの元に返って来るまで内容を忘れない様、どのような事が起きたかを今一度振り返っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

第1話「物語症候群」

 主人公である鍵村葉月は、友人が全くいない、いわゆるボッチでした。

家族を亡くした彼女は新しい家族との生活が上手くいかず、学校にも家庭にも彼女の居場所は存在しません。

そんな彼女にとって唯一の心の拠り所は読書、嫌なこと・辛いことがあるとすぐに彼女は読書に耽り空想の世界に旅立ちます。これを彼女は「物語症候群」と呼んでいました。

 

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ファンタジーな世界に逃げてるだけじゃ本当の私を探せないままと歌ったアイドルもいることですし、二次元キャラクターにとってファンタジーに逃げることは大罪なのです。

俺は辛いことがあったらひたすらアニメや映画を見てツイッターやブログに駄文を上げるけどね。二次元美少女じゃなくて良かった。

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そんな葉月ですが、あるとき運命の出会いを果たします。

それは全身をオリーブ色のローブに包んだ怪しい少女、ファンタジーの世界から飛び出してきたかのような彼女に思わず葉月は「友達になってください!」と告白してしまいます。当然のようにその子はなんだこのヤベー奴は・・・みたいなテンションでその場から逃げてしまいます。

 

彼女の後を追って図書館を抜けるとたどり着いたのは明らかに異世界のような場所。

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そこで葉月は色々な人と出会い、気が付いたら何故かお風呂に入っていました

唐突なサービスシーンに沸き立つ視聴者と俺の中の俺、このアニメはカントクさんのえっちな女の子が・・・・・・脱ぐ!と勝利を確信した瞬間でした。

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しかしメルヘンメドヘンは本物のアニメなので、それだけでは終わりませんでした。

 

葉月の入浴中、突然襲撃者が現れます。

当然のように葉月は全裸、何故か脱衣所にも服がなく、一冊の大きめの本があるのみ。

そこで彼女は胸と陰部を大きめの本で隠したまま異世界を走って逃げ出すことにします。なぜなら、メルヘンメドヘンは本物のアニメだからです。

 

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一話が終わっての感想は、良作未満、余り人気は出ないだろうというのが正直なところでした。よく言えば王道ガールミーツガール、悪く言ってしまえばありきたりな、目新しさのない作品でした。

僕の目は、腐っていました。

またOP映像も明らかにおかしいタイミングで一話の映像を使いまわすなど未完成であることが素人目に見ても明らかであり、僕たちの不安を一層煽りたてました。

 

しかしEDの絵がやたら素晴らしく、もしかしたら・・・もしかしたならば・・・と可能性は捨てきれない、捨てたくないのが本音でした。

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第2話「はじめての魔法」

 不安は、確信に変わります。

やはりOP映像は未完成のものでした。この時点で視聴者達にある種の”””覚悟”””ができはじめます、誰しもが自分の内側に持つクソアニメを楽しむスイッチが押されてしまったのです。

 

そして始まる本編、前回全裸に本一冊という痴女まっしぐらな格好で学園を爆走した葉月は当然のように拘束され、火炙りにされることになってしまいました。

 

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慌てる葉月、しかしそんなところに前回のオリーブ色のローブを纏っていた少女 土御門 静がやってきて処刑人らしき少女を冗談はやめなさいと窘めます。

 

葉月は拘束を解かれ学園長室に案内されます。そこで出会ったのは一話で出会った農家のお姉さん。なんと農家のお姉さんは学園長だったのです。

 

そして、学園長の口から前回葉月の陰部隠しに役立った本が実はシンデレラの原書であり、ここはそういった物語の原書を用いて魔法を行使する勉強をする学園であること、葉月はそのシンデレラの原書に選ばれた魔法使い候補・メドヘンであることが語られました。

 

そこで葉月は二つの選択を迫られます、全て忘れて元の世界に戻るか、魔法使いになるか。ファンタジーな世界に憧れていた葉月は特に迷いもせず、魔法使いになると即答してしまいます。

 

そして魔法使いの特訓シーンに。静の猛プッシュにより、葉月は学園の伝統的な服装であるブルマに身を包みます。

やはり、メルヘンメドヘンは毎週カントク絵の女の子がえっちな格好をするアニメであることが証明された瞬間でした。

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魔法に触れるのも初めてな葉月は当然上手く使うことができません。彼女の持つ原書・シンデレラが特に強力なものである事もあって周りから冷たい視線を送られてしまい、ぼっちだった頃のトラウマまで蘇りその場から逃げ出してしまいます。

しかし静はそんな彼女を慮って自分が小さい頃に使った魔法の練習道具を持ってきます。彼女の優しさに触れた葉月は精一杯の勇気を振るい、初めての魔法を成功させるのでした。

 

そんな所に一話で葉月を襲った赤髪の少女・ユーミリア・カザンが再び現れます。カザンは静の優しさは葉月をヘクセンナハトと呼ばれる大会───各校の原書使い同士が争い、勝ち残った者の願いを何でも叶える大会で勝ち抜くために葉月を利用しているからに過ぎない、と告げるのです。

 

信用していた静に利用されていたショックでその場からまたしても逃げ出してしまう葉月、静は罪悪感からか一度彼女の方に伸ばした手を引っ込めてしまいますが、学園長に発破をかけられ、葉月を追いかけ始めます。

 

葉月に追いついた静、彼女は自分が負けられない理由、そして自身の過去を語りはじめます。

 

原書使いとして伝統ある家に産まれた彼女は小さな頃からヘクセンナハト優勝を目指して厳しい訓練を受けてきました。

厳しい両親ですが、一度母親とハンバーガーを食べに行きお互いの事を本音で語り合った日がありました。その時の母は優しく、それ以降静にとってハンバーガーは特別な食べ物になったのです。

そして、そんな特別な食べ物ならば、葉月と仲直り出来るのでは・・・と静は語ります。

葉月はその話を聞いて、ハンバーガーを食べ、仲直りの代償としてお互いを下の名前で呼ぶことを約束させ、二人の間に友情が芽生え始めたのです。

 

 

この物語のキーマンであるところの葉月と静、二人の関係に迫る内容だったのでついつい熱が入ってあらすじが長くなっていまいました・・・

 

なおこの回から作画が微妙に乱れ始めます。と言ってもこの回はまだまだ序ノ口、言われればああ確かに少し乱れてきたかもね、程度のものでした。

 

 

第3話「ヘクセンナハトがやってきた」

少しずつ魔法が使えるようになってきた葉月ですが肝心の魔法”ブーフ・ヒュレ”を使うことが出来ません。これは原書にちなんだ姿に変身する魔法で一般的な防具の効果も兼ねているため、安全面的にヘクセンナハトへの出場資格にもなっている魔法です。

また、その特訓で家に帰るのが遅くなる葉月は家族に放課後何をしているのかと疑われはじまめます。

 

特訓を部活と偽りその場をやり過ごす葉月でしたが同じ学校に通う義姉には通じず、後で改めて詰問されてしまいます。

苦手な義姉から一度は逃げ出し本の世界に閉じこもろうとする葉月でしたが、ここ数日で得た勇気を振り絞り「好きな子(土御門 静)が出来たんだ、その人に会いに行っている」と本音を告げます。

葉月が初めて義姉に本音を伝えたことででギクシャクしていた姉妹関係も少し修復の兆しを見せ始めました。

 

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そして遂に、ヘクセンナハトの為各校のリーダーが日本校に集結します。アイドル的な扱いを受けているリーダーたちの登場に日本校は沸き立ちますが、肝心の”三強”と呼ばれる日本校・ドイツ校・イギリス校のリーダーの姿が見えません。

不思議に思った葉月は日本校のリーダーでもある静を探しに行くと、葉月の様な無能メドヘンを何故日本校に入れた、三強のお前が無能に足を引っ張られて予選落ちなど許せん。と静が残りの三強たちから詰問されている場面に出くわしてしまいます。

静の足を引っ張りたくない一心で三人の前でブーフ・ヒュレを行う葉月でしたが、シンデレラの原書の強大な力の前に敢え無く失敗してしまいます。

あとついでに葉月の服が脱げます。段々と雑に脱ぐようになってきた。

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三話にもなると少しずつOPも出来始め、視聴者の中には未完成のOPが完成に近づくのを楽しむ余裕も出てきました。

 

 

 

第4話「いるべき場所、帰るべき場所」

遂に、作画が俺ツイじみてきました。

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物語の圧縮、という技術があります。

必要ではあるものの中だるみしそうな説明、特訓パートなどを上手く短くし、物語自体のテンポを上げる手法です。

何度も繰り返すようで恐縮ですが、メルヘンメドヘンは本物のアニメなので葉月と各校の代表選手達の挨拶などと言う尺ばかりとる部分と毎話のノルマであるところの葉月全裸シーンを悪魔合体させました。

各校の代表選手を全員お風呂に突っ込んで脱がしたのです。

この天才の所業に、全身の血が凍りました。

現代に蘇った諸葛亮孔明を目にしたような気分でした、メルヘンメドヘンには魔物が住んでいたのです。

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その後、色々あって静の地雷を踏み抜いてしまった葉月。失意の底にある彼女をアメリカ校に誑かされたカザンの凶刃が襲います。間一髪の所で静の救出が間に合いますが、これ以上葉月を危険な事に巻き込めないと思った静は葉月に冷たい言葉を敢えて投げかけ、元の世界に戻るように諭すのでした・・・・・・。

 

 

概ね温泉の中で話が進むスゲェ回でした。

戦闘もちょこちょこ発生し始め、気合が入った箇所とそうでない箇所の落差が激しくなり始め、視聴者の間に嫌な空気が流れ出し始めました。終わりの始まりです。

 

 

 

第5話「さよなら、私の魔法」

静の言葉を受け、メドヘンをやめることを決意した葉月。そんな彼女に学園長は魔法世界の一切を忘れる薬を渡します。 

 

現実世界に戻って来た葉月でしたが、その落ち込み様から静と喧嘩別れしたことを義姉に見抜かれてしまいます。義姉は葉月を元気づけようとクリスマスパーティに誘いますが、葉月は持ち前のコミュ障故にパーティ参加を断固拒否してしまいます。そんな彼女に義姉は「葉月が読んでいる物語の中には、葉月のことはひとつも書いてない」と諭し、元気づけます。僕には何故その言葉が今出てきたのかはさっぱりでしたが、とりあえず元気は出たようです。

 

これからどうするか葉月が考えていると、学園長に出くわします。

実は忘却薬を飲んでいないことを指摘されてしまいうろたえる葉月でしたが、学園長はそのこと自体は責めません。何故なら忘却薬は魔法界を去る葉月のためを想って渡したもので、初めて出来た友人から逃げ出したことを忘れさせてくれるためにある物なので、飲む飲まないは葉月の好きにしていいと思っていたからです。

 

そして学園長はとあるメドヘンの事を語りはじめます。それはかつていた、シンデレラの原書の持ち主、とある優しいメドヘンの話でした・・・

 

優しさ故に全てを救いたいと願った彼女は、その願いのためにヘクセンナハトに出場し、並み居る敵を倒して、倒して、倒しました。しかし、全てを救うために目の前の敵を倒さなくてはならないその矛盾に彼女は壊れ、学園を去ってしまったのです。

 

彼女の友人であった学園長はそれを忘れるため、忘却薬に手を出してしまいます。全てを忘れたはずの学園長でしたが、彼女との輝かしい思い出の日々は学園長の奥底に深く刻まれており、消しきる事は出来ませんでした・・・

 

その話を聞いた後、家族からの熱い応援もあって葉月は学園に戻りヘクセンナハトに出ることを決意します。

 

一方、学園では既にヘクセンナハトが開催されようとしていました。

初戦の相手は因縁深いあのカザン率いる諸国連合。戦闘慣れしていない静以外のメンバーと葉月との仲違いがメンタルに影響し調子の悪い静は強力な諸国連合のメンバーに絶体絶命のピンチ。

しかし、その窮地に全てを乗り越えた葉月がようやく合流するのでした。

 

 

僕が今のところメルヘンメドヘンで一番好きなお話、コンプレックスにまみれた人たちが周りに支えられ、少しずつ前を向き始めるシーンは感動の一言。それがまさかあんな事になっちまうなんてな・・・・・・・

 

第6話「シンデレラは振り向かない」

 遂に、遂に念願のOPが完成しました。オタクのみんなは「これで本当に完成?」などと巫山戯たことを抜かしまくってましたが、とにかく完成したものはしたのです!!!!!!6話にしてOPが完成することがこんなにも感動を呼ぶとは思いも寄りませんでした。

 

そして前回のラストから15分前の出来事、VS諸国連合が始まります。

ついた嘘を強制的に信じさせることのできる「長靴を履いた猫」

何故か出したネズミを瞬殺されて怒る雑魚「ハーメルンの笛吹」

相手の能力を奪うことのできる「酒呑童子

に苦戦を強いられる日本連合、特に静の奥義を酒呑童子に奪われた事が大きく、最早逆転の芽すらなく追い詰められてしまいます。

そんな窮地に前回のラストから葉月が駆けつけて来たのです。

 

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いくらなんでも無意味に焼かれるネズミが可愛そう

 

原書の持ち主は原書の在り方に引っ張られる、最期は孤独に月に向かったかぐや姫の持ち主である静には一生孤独が付きまとうとカザンは言い切ります。

しかし、葉月は譲りません。そもそもシンデレラの脚本は糞で全く感情移入なんて出来ないとまで言います。自分ならもっと優しい物語に出来る、新たな物語を紡ぐことができる、その言葉に呼応した原書は「シンデレラ」の名前を捨て、葉月と共に紡がれる新たなストーリー「シンデレラは振り向かない」へと姿を変えるのでした。

 

新たな力を手に入れカザンの猛攻を防ぐ葉月、静から奪った強大な力を制御できずに段々と身体が崩壊していくカザン。その差は歴然でした。

 

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葉月は崩壊していく身体をも厭わないカザンに対して新たな魔法「ガラスの心」を放ちます、「ガラスの心」の効果の一つ、相手に本当に大事なものを気付かせる効果によって目の前の勝利よりも、自分を支えてくれる仲間のために自分を大切にすることの重要性に気づかされたカザンは戦意を喪失し、負けを認めるのでした。

葉月はかつてシンデレラの原書使いが成し得なかった相手を倒さずに勝負に勝つ、ということを原書の改変によって成し遂げたのです。

 

勝負の後、葉月と静は始めてファーストフードで自らの想いを伝えあったあの時の会話をやり直し、今度こそ本当の友人になったのでした───。

 

 

とまぁシリーズ屈指の重要な回でした、OPも完成したし何も言うことはありませんね?

なかった、はずでした・・・・・・

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画像だと伝わらないので実際アニメを見て欲しいのですが、この刀を振り下ろす際に途中の動きがなく、2コマしか存在しない漫画のように刀がワープしていました。

 

 

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またこのように単純にやべえカットも増え、視聴者たちを沸かせました。誰しもがついに"時が来た"と確信したのです。

 

第7話「正直者の寓話」

 

やべえアニメ特有の関係者が内情を暴露するやべえツイートが遂にやって来てしまいました。

このアニメは”持っている”と誰しもが疑問を確信に変えた瞬間です。

その後も現状かなり厳しい製作状況である事を示唆するツイートが流れ、視聴者の間には諦めにも似た空気が漂い始めます。

 

 

さて、そんなアニメの方では日本校の次の対戦相手、ロシア校が現れます。前回に葉月が覚醒した事を重く受け止める彼女らは日本校を罠に嵌める算段を立て始めるのでした。

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場面は変わってお風呂ノルマシーンに、お風呂のドアップですら若干顔が怪しくなっているところにこの作品の可能性を感じます。

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お風呂で葉月が出会ったのはロシア校の密談シーンに唯一登場していなかった少女・タチアナ、彼女は何故か葉月にロシア校の重要な情報、ロシア校の主力でもある自分の魔法、周囲の魔法を無力化する「イワンのばか」がトラブルにより味方まで被害が及ぶ様になってしまった事を告げます。

 

そう、それもそのはず、タチアナは真性のバカだからうっかり喋ってしまったのです。

彼女がどんどんロシア校の情報を漏洩していくのを止める葉月、あくまでフェアに勝負に臨もうとする葉月の態度を見て、タチアナは葉月を友人と認めるのでした。

 

そしてお風呂上がり、葉月もそれなりにバカなので何故か置いてある牛乳をなんの躊躇いもなく飲んでしまいます。そう、そしてそれこそがロシア校の罠。アジア人の99%は体内に牛乳を分解する酵素を持っていない為、牛乳を大量に摂取させることにより葉月のお腹を壊してしまう恐ろしい罠だったのです!

そうです、この回の登場人物は大体バカです。

挙句にお腹を壊しすぎたら可哀想だからといって胃腸薬まで用意してしまう始末、基本的に人のいい愛すべき馬鹿達なのです。

勿論その程度でお腹は壊しませんでした。

 

次のロシア校の作戦は電波も声も届かぬ地下室に葉月を閉じ込めるというもの、作戦のため地下室を調査しに行く彼女らですが、地下室の居心地が悪くては葉月が可哀想だからと快適空間に掃除・リフォームを始めてしまいます。

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完璧にリフォームを済ませた彼女たち、次は地下室に葉月をおびき寄せるために嘘の恋文を書き始めます。

当然の様に彼女らはバカなので恋文を書くのにも四苦八苦するのですが、何とか苦労の末にそれっぽいものが出来上がります。

 

 

そうして葉月を地下室におびき出す事に成功したロシア校でしたが、うら若き女性をこんな場所に閉じ込めてしまった罪悪感で潰されてしまいます。それも束の間、電波も届かない、誰もいないはずの地下室から葉月が誰かと通話する声が聞こえてきます。

そう、それもそのはず。なんと地下室には無料Wifiが通っていたのです!!!

・・・この作品で真面目なこと考えるのやめていいか?

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そしてロシア校の過去回想に。

タチアナは底なしのバカで人も良いため今まで色々な悪意ある人間から利用されてきました。それでも何とかやってこれたのはロシア校メンバーのフォローがあったからです。しかし、ある時遂にタチアナの原書「イワンのばか」が何者かによってズタボロにされる事件が起きてしまうのでした。

 

ボロボロになった原書を復元させる願いを叶える為にヘクセンナハトにどうしても勝ちたいロシア校、そんな彼女たちは遂に最後の作戦を開始していまいます。

 

それはナディアの原書「てぶくろ」の能力で日本校を監禁してしまうというものでした。それをすれば確実にナディアは疑われ、ヘクセンナハトを失格になってしまう。全責任は自分が負うと言うナディアに反対するロシア校のメンバーでしたが、ナディアによる必死の説得で心が動かされ、実行に移してしまいます。

 

まんまと葉月と静を手袋に監禁することに成功するナディア、しかし偶然その場に居合わせたカザンに見つかり追い詰められてしまいます。

最早あと一歩の所でなんとかカザンを手袋に閉じ込める事には成功しますが、その場でてぶくろの能力が解除されてしまい、三人は解放されます。全ての事情を把握したタチアナが「イワンのばか」の能力によりナディアを止めに来たのです。

 

ロシア校のメンバーも勢ぞろいし、タチアナはナディアを叱責し、メンバー全員で今までの非道を謝罪します。

 

しかし、彼女らには負けられない理由がある。そこで彼女らは葉月達に頭を下げ、なんとか自分たちにヘクセンナハトで日本校と戦うチャンスをくれないだろうかと懇願するのです。

 

彼女らに心を動かされた葉月と静はこの件を上に報告するのを辞め、ヘクセンナハトで全力の勝負をすることを誓うのでした。

 

・・・・・・ちなみに余談ですが、次回予告にてロシア校のリーダー・ラスプーチンは葉月にいかにも詐欺臭い、誰でも乙女になる教本を分割払いで売りつけられてしまうのでした。今までのいい話全部台無しだな!

 

僕がメルヘンメドヘンを超好きになった回。ロシア校のバカ達がバカやっててこう・・・おっ、今日はそういうテンションで観ていいのか!と小躍りしてしまいました。

 

作画は前半怪しかったものの、かなり省エネに作られていたためそんなにツイッターで言及するほどか?とは思いましたし、これからもメルヘンメドヘンは続いていくと信じていました。

 

 

第8話「大きなカブを抜け」

信じて・・・いたんです。

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遂に、終わりの刻がやってきてしまったのです。

泣きました、こんなに泣いたのは法月将臣が最愛の人に会いに行った時以来です。

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死刑宣告ってこんな感じなんですかね・・・最近ようやくメルヘンメドヘンも面白く思えて来て来週が楽しみだったのに・・・そんな事ってあるかよ・・・

 

 

そして、最期の話が始まります。

ヘクセンナハト本選も始まり(というか諸国連合戦は予選だったんですね・・・)、まずはインド校とドイツ校の試合が始まります。

 

自信満々に勝負を臨むインド校でしたが

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滅茶苦茶あっさりやられてしまいます、ドイツ校強し。

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場面は遂に日本校VSロシア校に。

偉そうな人たち(13人委員会といいう運営の人達)が原書を改変するなんてクソ!!!とか言って怒っていますが、この手のやつはどうせ後々あっさりやられるので覚えなくていいです。

 

ロシア校・ウピールチカの原書「吸血鬼」の魔法・飛翔と天候操作により豪雪を降らせたロシア校はこのままだと寒すぎて風邪を引くから降参しろ!と迫ってきます。

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・・・良かった、こいつらバトルでもバカだ。

 

 

当然日本チームはそんなものを無視してワンパンでウピールチカを撃破します。しかし、ロシア校の猛攻はそんなものでは終わりません。

何だかネットでさんざん聞き飽きた様なアメリカンジョーク(ロシアンジョーク?)と共に現れたエヴァは原書「笑わない王女」の魔法・爆笑を行使してきます。その能力はなんと、言ったギャグが寒ければ寒いほど、相手は笑いを堪えきれなくなる。

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・・・やっぱりこのアニメ真面目なテンションで見るの無理でしょ。

 

しかしネタっぽいこの能力、敵に回してみると存外凶悪で、笑っている間は殆ど戦闘不能状態、攻撃・防御・回避、そのどれも行えない状態でナディアの「てぶくろ」による強制監禁の凶悪コンボがあるのです。

その凶悪コンボに追い詰められる寸前に何故か笑いの拘束が解かれ始めます、そう遂にエヴァの厳選に厳選を重ねた爆笑ギャグのストックが切れてしまったのです。

それなら仕方ないよね(突っ込むのも疲れてきた)。

 

しかし当然それだけでは終わらないロシア校、なぜならリーダーであるマリヤの持ちネタ(魔法)がまだ残っているのです。

原書「大きなカブ」の魔法・強制協力によりマリヤの動きを強制的にトレースさせられてしまう日本校、当然「てぶくろ」に入るよう行動を誘導されてしまうのですが、マリヤはバカなので余所見した隙に木にぶつかって気絶してしまいます。

 

バカ達のせいで遂に絶体絶命のピンチに追い込まれるロシア校ですがタチアナの「イワンのばか」による強制武装解除により状況がイーブンに。

お互い肉弾戦の泥仕合が行われるかと思われましたが日本校の佐渡原舞が実は空手四段とクウラ・マガ(戦火の絶えないイスラエルで考案された軍用近接格闘術、当然のように金的・目突きありの殺人術だが現在はスポーツ向けの物もある)の使い手であり、ロシア校を一瞬でボコボコにしてしまいます。

 

何度やられても諦めないロシア校、タチアナの「イワンのばか」を修復するという願いを叶えるため、絶対に負けられない彼女たちは死に物狂いで日本校に立ち向かうもののやはり歯が立ちません。

そんな彼女たちの懸命な姿を見て葉月が新たな魔法を発動させます。

それは、ボロボロだった「イワンのばか」を復元させる魔法、そうして真の力を取り戻した「イワンのばか」は日本校の魔法を封じたまま、ロシア校の魔法を行使できるようになってしまいました。

 

絶体絶命の日本校、原書を復元してしまった葉月は自分のせいで日本校は負けてしまうと自責の念に駆られます。

誰しもがロシア校の勝利を確信した時でした、タチアナが自分の身体の痛みを訴え始めます。痛くて痛くて仕方がないので降参しようとまで言ってしまいます。

 

それは、明らかな嘘でした。

 

自分の原書を直してくれた葉月たちに報いたい、こんな風に勝ちたくない。そう思った彼女は、今まで自分を苦しめた、嫌いなはずの嘘をついてまで葉月を助けようとしたのです。

彼女が付いた初めての嘘に心動かされたロシア校は降参を受け入れ、葉月を自分たちの同志だと認めるのでした・・・。

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ちなみにこの七・八話は「ベン・トー」のアサウラ先生が脚本をやっていたりします。バカを魅力的に書く第一人者の氏に任せたのはスタッフの慧眼という他ないでしょう。

 

 

 

いかがだったでしょうか?僕の文でメルヘンメドヘンの魅力が少しでも伝わっていると嬉しいです。

次の放送までかなり間があるので内容を忘れてしまった時、この記事を見返して頂けると幸いです。

 

それでは、再開したメルヘンメドヘンが素晴らしいものになると信じて──────