劇場版「響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜」を観てきました
観てきました、小島優です。
もうね、17年下半期にやった映画で一番好きかもってラインを飛び越えて今まで見たアニメ映画の中でもたまこラブストーリーか響け!2かって勢いだよ、ちなみに今回はユーフォニアム最高だった以上の話は特にないからよっぽど時間を持て余した時に見て欲しい、総集編だからネタバレとかも気にしないしね。
思春期、悩んでましたか?
殆どの人は大なり小なり悩みを抱えて生きていて、自分でどうする事も出来ない悩みに当たって頑張ったり折り合いを付けたりしてまあ何とか生きている訳です。
ちなみにここで解決を諦めて拗ねだすと途端にヘラってしまったりする訳で、まあみんながみんながみんな頑張れる世界じゃないし、コラテラルダメージとか働きアリの法則とか、なんかそんな感じでふわふわと不可侵で行きたい感じな訳です。
話が逸れました、それでまあ平成も終わろうかという今、ネットが大流行したりして、もう僕ら大多数の日本人が共通で辿って来た道って学校に行く位なんですよね。
テレビや新聞を目にしない子供がいたり、カブトムシとユーチュバーが同列の娯楽にいたり、小学校で好きな絵を描こうってテーマで初音ミクが描かれたりする訳です、そんなやんちゃキッズ達も概ね学校には通っていたりする訳です、ダイバーシティ万歳三唱。
だからこそ、青春の悩みっていうものは万人が持つもので、共感しやすいのは分かるんですが、ここまで自分に突き刺さるテーマばっかりお出しされるとエスパーか!?って思ったり。
いやしかしこんなヒットしているということは、僕もやっぱり普遍的でつまらない事で悩んだりウジウジしていたんだなーとセンチメンタルな感情に包まれてしまう訳です、若さという免罪符が無ければ許されていませんでしたね。
一期のアニメは黄前ちゃんにひたすら共感していました、運がいいことに僕の周りは僕より出来る凄いやつばっかりで、大好きだったゲームで彼らと同じ視点に立てないのが悔しくてひたすら努力をしました。
彼らと同じ視点に立つことは人生を賭けるに値すると思っていましたし、今でも特段改める気は特にないです、もうちょっと上手くやれよとは思うけど。
だからこそ、上手くなりたいと何度も叫びながら駆け出す黄前ちゃんは他人とはとても思えなかったし、あれに勝てるシーンはこの世に二つとないと思っています、強いて言うならサイコパス2でウザねるがシュビラにビビってパチパチするところ、あのカタルシスはずるい。
それでまあ今回の映画なんですけど、今回のお悩みは大人な少女のお話。
オタクはこの映画に共感する人、凄く多いんじゃないでしょうか。
僕の周囲だと、オタクって割と賢くてちょっとだけ自信があって、大人しくて真面目でいい奴が多いんですよね。
こういうタイプってあすかパイセンとか黄前姉とかと同じで早熟というか、大人(他人)が求める姿で振舞って、ああ世の中ってこんなもんだよね、って気付いてしまう人が多いように思うんですよね、実際そんな間違っていないのがこの問題のタチの悪い所なんですけど。
沢山勉強や運動をして、いい学校に入って、いい会社に入る。
それはまあこの世の最適解だし、そこから急にHIP-HOPなりユーチュバーなりになりたいって言いだしたらまず止めるじゃないですか。
でもさ、夢や衝動、好きって気持ちはそんな理屈や最適解じゃなくてさ、どうしようもない病気みたいなもので、後先なんて考えず、もう全部どうなってもいいって思えるもので、そういったものがある人生もそんなに悪くねえんじゃねえかなぁってこの映画を観て再認識しました。
蛇足になるけど、今回初めて映画の初日舞台挨拶というものに行った、元々響け!ユーフォニアムはめちゃくちゃ好きだったし、折角お誘いを頂いたし。
それで噂には聞いていたけれど舞台挨拶後に映画を観ずに会場から出て行く人達を見た、ざっと4〜50人位かな?思っていたよりもずっと多くて驚いた。
ここでその行為の是非をとやかく言うつもりはないけれど、自分と作品に対するスタンスが違う人って思っていたよりもずっと多いんだな、って改めて考えさせられる。
ツイッターとかだと見たいものとか似た考えの人しか流れてこないから視点が偏りやすいって事を時々忘れそうになるんだよね。
以上、ちょっとした蛇足でした。